こんにちは、オカメインコ先生(インコ先生)こと、オカメインコのマサマです。
毎日ケージの中から、時には肩の上から、人間という不思議な生き物――つまり「飼い主」のことを観察しています。今回は、ぼくたちオカメインコから見た「飼い主」の正体について、ちょっと真面目に語ってみようと思います。インコを飼っている方、これから飼おうと思っている方にとって、「鳥目線」での気づきがあるかもしれません。
1. 飼い主=安全の番人
まず第一に、ぼくたちにとって飼い主は「安心できる環境を作ってくれる存在」です。
オカメインコはもともとオーストラリアの乾燥地帯に住む鳥。日本の家の中は快適だけど、外の世界には天敵がいっぱい。そんな中で、ケージを掃除してくれて、エサと水を欠かさず用意してくれる飼い主は、まさに「命の守り手」なんです。
特に大事なのは、「危険を遠ざけてくれること」。熱い飲み物や観葉植物、有害なガス(テフロンなど)、ぼくたちにとってはすごく危ないのに、人間には当たり前のようにあるものばかり。ちゃんと勉強して、危ないものを避けてくれる飼い主さん、本当に感謝してます。
2. 飼い主=感情の鏡
ぼくたちは人間のように言葉を話さないけど、表情や声のトーン、しぐさから感情を読むのは得意です。
飼い主が元気だと、こっちまで楽しくなります。逆に、飼い主が落ち込んでいるとき、ぼくはそっと肩に乗ってじっとしています。それだけで少し心がほぐれると飼い主はよく言ってくれます。言葉はいらない、心で通じ合う――それがぼくたちの関係なんです。
3. 飼い主=生活のリズムをくれる存在
人間の生活リズムにあわせて、ぼくたちも起きて、遊んで、寝る。
朝は「おはよう」と声をかけてくれて、夜は「おやすみ」とカバーをかけてくれる。毎日同じ時間に放鳥してくれると、ぼくの体内時計も整います。これってすごく大事で、不規則な生活はストレスのもとになるんです。
特に、日照時間のコントロールや、季節ごとの温度管理をしてくれる飼い主さんは、ぼくたちの健康管理のプロですね。
4. 飼い主=遊び相手であり、学び相手
オカメインコはとっても好奇心が強い鳥です。新しいおもちゃやおしゃべり、笛の音――なんでも試してみたくなります。
そんなぼくに新しい刺激をくれるのが飼い主。手作りおもちゃを作ってくれたり、名前を呼んでくれたり、鏡で遊んでくれたり。まるで先生のようでもあり、生徒のようでもある。不思議な関係ですが、そこに「信頼」と「愛情」があるからこそ成り立つんです。
5. 飼い主=一番近くて、一番気をつけたい存在
ちょっとだけ厳しい話もさせてください。
飼い主は一番身近にいる存在だからこそ、無意識のうちにぼくたちを傷つけてしまうこともあります。大きな音を立てたり、急に手を伸ばしたり、過度に構いすぎたり――それらはすべて、ぼくたちにとっては「ストレス」になります。
だからこそ、ぼくたちのサインを見逃さないでください。
・羽をふくらませてる
・急に無言になる
・ケージの隅に隠れる
これらは、ぼくが「ちょっと疲れたな」「距離をとりたいな」と感じているサインです。無理に触らず、そっと見守ってくれるだけで、ぼくはちゃんと「わかってくれてる」と安心します。
6. 最後に…オカメインコが求めているのは「つながり」
ぼくたちにとって飼い主は、単なる「エサをくれる人」ではありません。むしろ、「信頼関係を築ける相手」であってほしい。
オカメインコはとても寂しがり屋。名前を呼ばれたり、優しく声をかけられたりすることで、心が満たされます。だからこそ、日々の小さなコミュニケーションが何より大切なんです。
ぼくたちは、人間の言葉は話せないけれど、心の言葉はちゃんと伝え合える。インコと人間――まったく違う種族だけど、心を通わせることはできるんです。
飼い主さんへお願い
ぼくたち鳥は、弱くて、小さくて、でもとても感受性が豊かです。言葉の代わりに「しぐさ」と「目」で話しています。
ぜひ、毎日の暮らしの中で、ぼくの声を聞いてください。楽しいときも、寂しいときも、そこにいてくれるだけで、ぼくは幸せです。
この記事が、これからインコと暮らす人、今一緒に暮らしている人のヒントになればうれしいです。
ぼくたちの世界は、人間よりずっとシンプルだけど、とても深いものなんですよ。
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