オカメインコはなぜ餌を選り好みするの?
オカメインコを飼っていると、用意した餌を全部食べず、特定のものだけを選んで食べることに気づくことがあります。
「せっかくバランスを考えたのに…」と飼い主としては少し残念な気持ちにもなりますよね。
オカメインコが餌を選り好みする理由には、いくつかのパターンがあります。
- 元々の本能によるもの
- 好みや味覚の違い
- 餌の鮮度や保存状態
- 体調の変化やストレス
本能的に「安全なもの」を選ぼうとする傾向があり、初めて見る餌や匂いが変わった餌には警戒心を抱くことも。
また、脂質の多いシード(ヒマワリの種など)を好む傾向が強い個体も多く、偏った食べ方をしてしまう場合もあります。
餌の種類によって好みが分かれることも
オカメインコ用の餌といっても、実は種類はさまざまです。
- シードミックス(種子中心)
- ペレット(栄養バランス重視の固形フード)
- 野菜や果物などの副食
シードだけだと脂質が多くなりがちなので、最近ではペレット主体の食生活を推奨する専門家も増えています。
ですが、シード中心で育ったオカメインコにとって、ペレットは「見た目も味も全然違う食べ物」に感じられることがあり、なかなか慣れてくれないことも。
逆に、ペレット育ちの子でも「このメーカーのペレットだけは食べない」というケースもあります。
オカメインコの個性によっても、好き嫌いがかなり出るのが面白いところですね。
餌を選り好みするとどうなる?
オカメインコが偏った食べ方を続けると、次のようなリスクがあります。
- 栄養バランスが崩れる
- 肥満や内臓疾患の原因になる
- ビタミン不足による体調不良
特に脂質の高い種ばかり食べていると、将来的に脂肪肝などの病気に繋がるリスクが上がります。
健康維持のためにも、できるだけバランスの良い食事を心がけたいところですね。
餌の選り好みを減らすための対策
1. いきなり全部変えず、少しずつ移行する
新しい餌を与えたい時は、今まで食べていたものに少しずつ混ぜるところから始めましょう。
急に切り替えると警戒されて食べなくなることもありますが、少しずつ慣らしていけば、自然と食べるようになることが多いです。
2. 「お腹が空いたタイミング」を狙う
オカメインコは空腹時ほど新しいものにもチャレンジしやすくなります。
朝一番など、活動を始めるタイミングで新しい餌を少量だけ与えると、意外とあっさり食べることもありますよ。
3. 餌の鮮度に注意する
古くなった餌や湿気たものは、匂いも味も劣化してしまい、オカメインコが嫌がる原因になります。
餌はできるだけ小分けにして保存し、常に新鮮なものを与えるように心がけましょう。
4. 手渡しや遊びながら与える
警戒心の強いオカメインコには、手渡しで餌をあげたり、おやつ感覚で遊びながら与えるのも有効です。
「これは楽しいもの」「安心できるもの」と認識してもらえれば、少しずつ興味を持って食べてくれるようになります。
それでも食べない場合は?
どんなに工夫しても、「どうしてもこの餌は食べない」ということもあります。
そんな時は無理をせず、別のメーカーのペレットに切り替えたり、栄養補助食品を使って不足分をカバーする方法もあります。
また、長期間食欲不振が続く場合や、明らかに体調に変化が見られる場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
自己判断で放置せず、プロのアドバイスを受けることが大切です。
飼い主も「ゆるく楽しく」向き合おう
オカメインコの餌の好き嫌いに一喜一憂してしまうのは、飼い主あるあるです。
「また残してる…」とガッカリすることもあるかもしれませんが、それもまた個性のひとつ。
大事なのは、健康を第一に考えつつ、飼い主自身も楽しみながらオカメインコと向き合っていくことです。
あまり神経質になりすぎず、時には「まあいっか」と思える余裕も大切にしたいですね。
オカメインコとの食事タイムが、毎日の小さな幸せの時間になりますように!
先生は、ひまわりの種が好きです。
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